声が止まったと思うと、ばっちりと合った目。 「なぁー淳哉…?どうした?」 思わずそらした瞳。 「…何でもねぇ。 やっぱ行く」 「マジー?!ほんっと、助かる!」 「早く行こーぜ」 「お、おう!」 足早に去って行く大川くんを、私の瞳が捕らえていた。 …どうして、悲しむの? 悲しむ理由なんてないじゃない。 もともとは、天と地ほどの差があって、…関わりなんてなかったじゃない。 どうして…泣くの? どうして…溢れるの? どうしてこんなに…苦しいの?