「…何か…?ついてますか?」 「イヤ?…別に~?」 樹くんの謎な視線を受け流しながら、私も席に着く。 「終わったー!」 美奈ちゃんは大きく伸びをし、 「ね、愛!今日は何時に図書室出る?」 「今日は…いつもと一緒ですけど…?」 「そ!んじゃ、今日、行っていい?」 「いいですよ?待ってますね!」 「んじゃ、バイバイー!」 早々と教室を出て行った。 「…私も行こう…」 ゆっくりと腰をあげて、図書室へと向かう。 …今日は、あの席…空いているかな?