「ありがとうございましたー」 店員さんの甲高い声を聞きながら店を出る。 「あの…お金…いいんですか?」 「いいのいいの!ってか、俺が誘ったんだから気にしないで?」 「じゃあ…お言葉に甘えて…ごちそうさまでした」 財布をしまい、帰ろうとする。 と、 「…何でついてくるんですか?」 後ろからものすごい笑顔でついてくる。 「え、送ろうと思って」 「はぁ…そうですか」 今さら抵抗する気もなくなってお言葉に甘えることにした。 「んじゃ、案内してね?」 繋がれた手を離そうとも、思わなかった。