初恋…みたい

教室に戻ると みんなが私達に注目した。



そりゃそうだよね



手を繋いでいたんだから。








「海斗クン!美代!何してたの!?
二人がいないだけで すんごい忙しいんだから!!」



私達を見つけた円香は 怒った口調で話してきた。


「悪りぃ悪りぃ。
今からちゃんとやるからさ。」




そう言って さっさと仕事に戻った海斗。


「もお!!」



腕を組んで呆れている円香。





言わなきゃ…


言わなきゃ………






「まっ円香」



「ん−?どした?」



「さっきは突き飛ばしたりしてごめんね!! 私なんか勘違いしてて……」



「ん?そんなこと気にしてたの?
私は全然平気だって!!」




−えっ?



「許してくれるの?」



「許すもなにも 怒ってないし」



円香は笑って言った。







「ごめんね…円香……
ほんとにごめん。」



「大丈夫だってぇ!!」