初恋…みたい

そろそろ 文化祭が始まる時間だったので俺らは 教室に戻ることにした。



階段を降りていたら 陸と莉央が血相を変えて俺達を見つけた。




「おい!さっき美代が泣きながら屋上から走ってきたぞ?」



「なんか あったのかよ?」





俺は考えた。
美代は屋上には来ていない。


屋上にいたのは 俺と服部の二人だけ。




「さっきの…かしら…」




さっきの?



あっ!


あの入口の方から聞こえた音。


あれ……美代だったんだ。






ていうか どいして泣いてたんだ?


俺 なんかしたか?