違う。
私はこんなの
望んでなんかない。

そう思った私は
『いいの
ありがとね。』

無理して感情を
押さえたから
涙がでそうになった。

彼の制服を
見ると
学ランの
第2ボタンどころか
全部なかった。

それに
気付いた彼は
内ポケットから
自分の名札を
渡してくれた。