「なーんだ。また
 お土産もらったら見せてー」


今度は子供みたいな笑顔でそう言った。


ふぅ…。

ちょっと安心した。


でもちょっと不安になった。




次の日は普通に授業を受けて
何事もなく終わった。




その次の日の朝、教室に入ると
たいようがお土産をみんなに
渡していた。


こうきは毎朝、私の教室まで送ってくれて
今日も同じだった。


「ひなたー!
 お前の分もちゃんとかって来たぞ」


たいようは、すぐに叫んだ。


え...
ちょっとまって…


後ろに、こうきが…


「ひなた!早く来いよ!」

太陽はそのまま、笑顔でこっちへ来た。



私は、ゆっくり後ろを振り返った。


…!!!


「こ...うき...?」

ものすごい顔でこっちを睨んだ。

…。


「ごめっ...」

私が謝ろうとしたときだった。



「じゃあねー、ばいびーむっ!」

こうきは、ころっと表情を変えて
笑顔でビームって言いながら帰っていった。