そんな私に
「じゃあ…もう今日はいいよ!!」
明るくそう言ってくれた…
『えっ…!?』
「なんだか無理させてるみたいだし…そのかわりさ、君の連絡先教えてくんない?お礼は他の日にするから」
そう言って彼はズボンのポケットから携帯を取り出した。
『でっでも…』
「良いでしょ?お礼するための連絡先なんだから。お礼し終わったらちゃんと消しとくし…ね?」
ズキッ
消す…?
そうだよね…。
用が終わったらもう…
関係ないもんね…?
一気に心が闇に包まれた…
あふれだしそうな涙を
必死に必死にこらえる…
今の私にはそれしかできない…。
それさえも限界を迎えそうだから。


