俺が女に腕を組まれたまま動けないでいると
ギュッ
突然制服の裾に違和感を感じた
えっ?
不思議に思い振り向くと
さっき俺がぶつかって
しりもちをついてしまった女の子が
俺の制服の裾をギュッを掴んでいた…
「ちょっと!!この女誰なの?」
俺の腕を組んでた女は腕を組むのをやめて
女の子と俺を交互に見ながら言う
腕…解放してくれたのは良いんだけど
なんて説明すればいいんだ?
俺が何も言えないでいると
「もしかして…黒邊君の彼女なの?」
そう聞いてきた…
ソレだ!!そうだ!!
彼女ってことにしちまえばいいんだ!!
そう決めた俺は
『あぁ!!コイツは俺の彼女だよ!!』
と言った…
俺の言葉を聞いたみんなからはブーイング
「ウソでしょ!?だったらなんで合コン来たのよ!?」
『信吾に捕まっちまったから!!』
「は!?」
『強制連行だったんだよ!!とにかく俺は彼女と帰るから!!』
なおも質問をしそうな女にそう言って
さっきから黙ったままの女の子に
『ごめんな…帰ろう?』
そう言って制服の裾を掴んでる手を離させて
女の子の手を握った…


