信吾たちのいるテーブルに戻った俺は
『んじゃ俺そろそろ帰るわ!』
と椅子に置いてた鞄を持ちながら言った…
「え~!?もう帰っちゃうの~?」
そう言葉を発したのは信吾でもマコトでもなく
さっき俺の隣に座ろうとしていた女だった…
「黒邊くんが帰るなら愛美も帰る~!!」
そう言って椅子から立ち上がると
俺の腕に自分の腕を絡めてくる…
ずいぶん積極的な女だな…
そう思った
どうしよう?やべえ…
どうやってこの手振りほどこう?
信吾たちに視線を送るけどどうしようもないって感じ…
アチコチに視線を泳がせていると
西本先輩がじっと俺を見ていた…
怖い…
早くこの手どうにかしねぇとな…
でもどうすればいいんだ?


