『いや…知らないっす』
気まずそうに西本先輩を見て言う俺…
「ハァ~やっぱりね…」
ため息をこぼすのと同時に言葉を発する西本先輩…
そして
「私の方から涼子に教えておくから!!」
厳しい目つきで俺を睨んで言った…
そんな西本先輩に
『いや!!俺が言う!!自分でちゃんと言うから!!』
かなり焦り気味に言う俺…
「どうしようかな~?でもキミ信用ならないし…」
腕を組んで俺をチラチラ見ながら言う西本先輩…
『お願いします!!』
頭を下げてお願いをする俺に
小さくため息を吐くと
「分かった…私からは言わないでおく…ちゃんとアナタが伝えんのよ!?」
俺は顔を上げてこれでもかってくらいに大きく頷いた…
「ただし…今からすぐに合コンなんてやめて急いで家に帰って涼子に教えること!!」
人差し指をビシッと立てて言う西本先輩…
『はい!!分かりました!!』
そうハッキリ返事を返すと
「なら行ってよろしい!!」
と言ってくれた…
俺はお礼を言って控え室を出た…


