そして放課後
俺は鞄を抱きかかえて
姿勢を低くして教室を出ようとする…
マコトと信吾にバレないように…
だけどそんな努力もむなしく
俺は制服の襟を後ろからガシッと掴まれた…
振り向くと信吾とマコトが立っていた…
俺の襟を掴んでいたのは意外にもマコトだった
2人とも妖しげに笑みを浮かべている…
そして信吾が口を開いた
「駿~?お前まさか逃げようなんて考えてねぇよな?」
ギクッ
『べっ別に?逃げようなんて考えてねぇし!!』
「じゃあなんでそんなに姿勢低くして隠れるように教室の出口に向かってんだ?」
痛いトコを突いてくる信吾…
『それは…アレだよ。そう…腹が…そう!!腹が痛かったんだよ!!』
「ほぉ~腹がねぇ?」
明らかに疑ってる目でニヤリとして言う信吾…


