『やっぱり帰るか…』

ポツリとそう呟いて席を立つと

「あれ?もう帰んの?」

聞き慣れた声がした

『え?』

声の主に顔を向けると

『マコト!?』

そこにはマコトが立っていた。

『マコト…どうしてここに?』

そう聞くと

「気になってさ…」

苦笑いを浮かべてそう言った。

信吾のことだとわかった俺は

『意外になんかうまいこと行きそうでさ…帰ろうかどうしようか迷ってたんだよ』

俺がそう言うと

「うまく行ったの!?」

目をまんまるくして驚いた顔をしたマコトがそこにいた…。