『遅い…』

人が出入りするコンビニの入り口付近に立って香菜実を待ってる私

はぁ…よりによって人が度々出入りするコンビニで待ち合わせなんて…

しかも駅前のコンビニだから余計に人の出入りが多い。

昨日香菜実からメールが届いた。

もし明日暇だったら一緒に出かけよう

というお誘いのメールだった。

洋服とか買いに行こうと思ってた私は

1人で行くより香菜実と行きたいから丁度良いと思いすぐさまその誘いに応じた

待ち合わせ時間は午前10時のはずが…

時計はもう11時を廻ろうとしていた。

いくらなんでも遅すぎる。

呆れてため息をつくと

「ごめん!!遅れた!!」

急いで来たのか苦しそうに呼吸をし肩を上下させていた。

髪の毛もボサボサな状態。

それでも

『遅い!!遅すぎる!!どんだけ待ったと思ってんの!?』

ふてくされた顔をしてそう言った。

「だからごめんってば」

焦ったように謝る香菜実

『外めちゃくちゃ寒かったんだからね!!』

そう言うと

「じゃあコンビニの中で待ってりゃ良かったのに…」

ボソッとそう呟いた。

『何開き直ってんの!?』

冷たい声でそう言うと

ギクッとした顔になり

「いっいやなんでもない!!」

必死にごまかそうとしていた。

まぁ、いいや…。

『もういいからとにかく行こう!?』

そう言って私は歩き始めた。