パチン

携帯を閉じた音

静かな部屋に小さく響いた

『明日かぁ…』

ベッドに寝そべりポツリとそう呟いた。

今日昼頃に黒邊君からメールが届いた。

明日お礼をさせて欲しいとのことだった。

『別に良いのに…お礼なんか‥。』

それから明日のことで色々メールして…

終わって現在(イマ)に至る

会えて嬉しいと喜ぶ自分と、これ以上期待させないでという自分が居る。

だけど

正直やっぱり嬉しいわけで

心の中はウキウキだった。

う~ん。

どんな服装が良いかな?

最近洋服買ってないんだよね…。

明日買いに行こうかな?

最近お小遣い使ってないし…。

待ち合わせ時間は

夕方の06:00頃だったから…

それまでたっぷり時間はあるし。

ブーッ ブーッ ブーッ

すぐそばに置いてた携帯が振動する。

誰だろ?

とりあえず携帯を開き

慣れた手つきでボタンを操作して

受信ボックスを開く

香菜実からだ。

メールの送り主は香菜実だった。