笑顔 -電車での出逢い-


「んでさ、お前昨日女の子と帰ったよな?彼女とか言って…でもあの女の子はお前の彼女じゃないよな?だってお前の彼女は他の県に行っちまったんだから。」

なんとなく言いたいことがわかった俺は

『あの女の子とどんな関係なのか知りてぇんだろ?』

マコトと信吾を交互に見てそう言った

2人とも頷いた。

「そうなんだよ。んで信吾がその女の子気に入ったみてぇでさ。紹介して欲しいんだと。」

『は!?』

「だってお前の彼女じゃないだろ?俺たちお前の彼女なら涼子先輩だって知ってるし。」

そうだけど…。

ん~。

どうすれば良いんだ?

そもそもあの女の子は何で知り合いでもない俺に

声をかけて助けてくれたんだろ?

ふと湧いた疑問

なんで?

俺のこと知らないよな?

俺もあの女の子のこと知らないし。