『…てな訳なんだよ。』

俺はたった今涼子に合コンのことについてカミングアウトしたところ。

「そうなんだ!!ありがとう…。駿」

電話口から聞こえる涼子の安心したような声…。

『ごめんな。断ってたんだけど…』

「ううん!!いいんだ!!大丈夫!!話してくれて嬉しかったし…。」

涼子…相変わらず優しいな。

思えば俺が涼子に惚れたキッカケの第一はやっぱ涼子の優しさなんだよな。

年上だから考え方が俺よりも数倍大人だし…。

俺だったらアタマに来ちまうようなことも

涼子は冷静にすんなり考えその場に合った対応をすることができる。

そういうとこすっげぇ好きだし尊敬もする。

『涼子…』

「ん~?」

『好きだよ。』

「なっ!?なにいきなり」

今、涼子がどんな顔をしてるのかが分かる…。

すっげぇ真っ赤な顔してパニクってんだ。

それがたまらなく可愛いんだ。

『涼子…今、照れてるでしょ?』

「うっうるさいっ!!」

『可愛いなぁ。』

「もぉっ!!」

涼子の顔…大体想像できるけど

やっぱ生で見てぇよ。

涼子の顔…。

生で聞きてぇよ。

涼子の声…。