未歩side 突然、海斗が行きたいところがあるって言ったけどってかその前に“誕生日おめでとう”とかないわけ? なんか期待した私がバカだったみたい。 なんて考えていたら 「未歩、ここ。」 私はずっと下を向いていたから今、どこにいるのかよく分からなかった。 海斗が指を指す方向を見た。 目の前にはキレイな式場だった。 「えっ!ここって…。」 「今は使われてない式場らしいんだ。未歩と一緒に来たくてさ。」 海斗は照れながら言った。 私のために連れてきてくれたんだ。