俺は涙を拭きリビングに入っていった。
「ただいま…。」
未歩は驚いていた。
「かっ海斗…!!」
「…海斗お帰りなさい。…聞いてたんでしょ?」
母さんは俺が聞いたことに気付いていたらしい。
「あぁ、聞いた。ごめんな母さん。俺、オヤジのこと誤解してた。」
「ううん。母さんがちゃんと話さなかったからよ。黙っててごめんなさい。」
「母さん……。黙っていたことだけど、俺、未歩とやってく!俺も未歩に一目惚れしたんだ。
妹だって知ってても、いけないってわかってたけど本気で好きだから諦められなかったんだ。」
未歩は泣いていた。
「海斗…。」
「海斗。未歩を頼むわよ。大切にしてあげなさい。母さん、応援してるから!」
「ありがとう、母さん!」
「お母さん、ありがとう!」
未歩は母さんに抱きついた。
今、心から幸せだって思った。


