この想いがキミに届きますように


「詩音・・・」


「空っ」


約束の場所とは、空と出会った路上。

路上にはもうすでに空が来ていた。

―ストンッ


私は静かに空の隣にいつもの様に座った。


―どうしよう

クッキーをいつ渡す?


そんな事を考え頭がパンパンになった、その時


「・・・え」


空が私の前に手を差し出した。


「・・クッキー。食べたい・・・」


「―どうして私がクッキー持ってるって分かったの?!」


私が驚きながら空に尋ねると空は照れ臭そうに


「詩音、火傷指にたくさんしてるし。それに、甘い臭いがしたから・・・・」