月夜に悪魔-2-




「ギリギリまにあ……」


「間に合ってないです、ナナイさん」


先生があきれた顔をして、私の名前を呼んだ


「初登校で遅刻とはどういう事です」



あ…やばい…


先生かなりキレています


すると、後ろからさっきの黒髪の男の子が入ってきた


「んまぁ!ミカエル君今日は早いじゃないの!先生感激だわ」



「…はい、この子のおかげです。てか、…この子が遅れたの俺のせいなんで」



「そ…そうだったの!しかたないわ、ミカエル君がそう言うんだもの…それにナナイさんはあのバラン様とサツキ様の娘だもの。今回は特別よ」



「ありがとうございます」


周りは私のお父さんとお母さんが、あの2人だと聞いて驚いていた



なんか有名な魔界の貴族らしい



それに…さっきのミカエルって男の子私を助けてくれた…?