月夜に悪魔-2-




びゅん…!


彼が羽ばたきだすのと同時に学校に向かって走りまくった



本返してないや!!


あ~!今はそれどころじゃない!!



初日で遅刻はかなりやばすぎるよ!



「……はや…」


後ろを男の子があっけにとられた顔で追いかけてきていた



「っ~!!なんでついてくるのよ!」


「いや…行く方向一緒だし…、本当君足が早いね」



「今は話しかけないで!!」


「…ん…わかった」



だけど彼はそのまま後ろをずっとついてきていることに気付いた



空飛んでるんだから違うコースでもいいはずなのに…



そのまま私たちは学校へ疾走&疾飛した