「で…、ナナイはどうするの?」
ミカエル君が無表情で聞いてきた
「あ、そうだった」
人に説教するより、先にお弁当がない自分の状況を考えなければ…
「…あげるよ」
ミカエル君がそう言った時、パフッと顔になにかがあたった
「???メロンパン?」
パッケージをじ~っと、よく見てみるとメロンパンだった
「でも悪いよ、ミカエル君の昼食なんだし私は自分でどうにかするから」
「いい、やる」
そう言って片手にプラーンと大量のメロンパンを下げていた
あれ…全部食べる気ですかね?
しかも全部メロンパンって…
私は立ち去ろうとしたミカエルに言った
「あ、ありがと」
「どーいたしまして…」
そう言って彼はニコッと笑った

