月夜に悪魔-2-




「で…、ナナイはどうするの?」


ミカエル君が無表情で聞いてきた


「あ、そうだった」



人に説教するより、先にお弁当がない自分の状況を考えなければ…


「…あげるよ」



ミカエル君がそう言った時、パフッと顔になにかがあたった



「???メロンパン?」

パッケージをじ~っと、よく見てみるとメロンパンだった



「でも悪いよ、ミカエル君の昼食なんだし私は自分でどうにかするから」


「いい、やる」


そう言って片手にプラーンと大量のメロンパンを下げていた



あれ…全部食べる気ですかね?


しかも全部メロンパンって…



私は立ち去ろうとしたミカエルに言った



「あ、ありがと」


「どーいたしまして…」


そう言って彼はニコッと笑った