月夜に悪魔-2-




最初は急降下して息苦しかったけど、徐々にゆっくりになっていった



「び…びっくりした」


「うん、俺も」



平然とミカエル君は答える


「やっぱ2人は羽が慣れてないからかな…、バランス崩しちゃった」


「ごめんね」



「なんでナナイが謝るの?」


「なんとなく…」



私は恥ずかしくて俯いてしまった



「ナナイ?」


ミカエル君は心配そうに私を見つめていた



「あーっ!!!?ミカエルずるっ」


下からラミエル君がやってきた



「なにが…?」


「だってナナイをお姫様抱っこしちゃってるじゃん!ナナイ怖かったの?」



「いや…、ナナイ羽がまだ生えてなかったんだってさ」



ミカエル君は私のかわりにラミエル君に言ってくれた