月夜に悪魔-2-




「屋上でなにをするつもりなの…?」


「いやぁ…本当は屋上って立ち入り禁止なんだけどねー」



そう言ってラミエル君はへらっと笑う



余計入っちゃだめじゃん

「ここねぇ~、空と近いから珍しい星クッキーがタダで食べるんだよね」


ラミエル君はチラッとミカエル君を見ながら言った



「ミカエルは大好物だもんな」


「っ……悪い?」



「悪くないから連れてきたんじゃん」


たしかに星クッキーって珍しいんだよね


なんかお父さんがいつも食べてるけど



「ん、あーんして?ナナイ~」


はっとすると目の前にラミエル君の顔がドアップであった



「うわぁっ」


「そんなに驚かなくていいと思うんだけどな、ちょっとショック」



「あ!ごめん!!」


「じゃあ、あーんして?」