「うん、いいよ」
「で、用事は何…?」
「あ!そうそう!朝落とした本を返すのを忘れてて」
「………そういえば落としたね」
前の長い沈黙は何!?
もしかして忘れてたの?
「取りあえず、はい」
「どうも…」
彼はニコッと私の目を見て言った
ほ…本気で可愛い!!
「あ…、朝当たったとこ大丈夫…?」
くいっと、私のおでこにミカエル君の冷たい指先が触れた
「…っ!!!!?」
その瞬間、背中が重くなった
「ミカエル~…俺のものに触らないでよ」
「……ラミエル君!?」
重かったのは肩にラミエル君があごをのしていたからみたいだった
「あ、ごめん」
驚いたようにミカエル君が私のおでこに触れていた指先を離した

