「あ、そういう事だから」
ニコッと笑って、ラミエル君は私のほうに顔を向けた
「いや…あの…」
「じゃあ、覚悟しといてね?」
だから何をですかー!!
「では以上で朝の会を終わります」
ちょうど先生がそういって立ち上がり、教室から出て行った
そういえばミカエル君に本返してなかったの忘れてた
私は本を手に、目の前の席のミカエル君のもとに向かった
「ミカエル君」
「あ…なんで俺の名前知ってんの…?」
「え?朝言ってたから」
「で…、君の名前は?」
いやいや!それも朝言ってたし!?
「ワルキューレ・アナ・ラバイト・ナナイだよ」
「名前長い…、面倒だからナナイって呼ぶけどいい?」
上目使いで私を見上げる
案外かわいい…
ていうかミカエル君って天然?

