月夜に悪魔-2-




「あ、そういう事だから」


ニコッと笑って、ラミエル君は私のほうに顔を向けた



「いや…あの…」


「じゃあ、覚悟しといてね?」



だから何をですかー!!


「では以上で朝の会を終わります」


ちょうど先生がそういって立ち上がり、教室から出て行った



そういえばミカエル君に本返してなかったの忘れてた



私は本を手に、目の前の席のミカエル君のもとに向かった



「ミカエル君」


「あ…なんで俺の名前知ってんの…?」


「え?朝言ってたから」


「で…、君の名前は?」

いやいや!それも朝言ってたし!?



「ワルキューレ・アナ・ラバイト・ナナイだよ」


「名前長い…、面倒だからナナイって呼ぶけどいい?」



上目使いで私を見上げる

案外かわいい…



ていうかミカエル君って天然?