その顔は蒼白だった。 「帰る」と私が言った言葉を「自分の家に帰る」という風にとらえてしまったのだろう。 「…大丈夫だよ。亜美の家じゃなくて、私の家。おばさんなら、きっと心よく迎えてくれるよ」 そう言えば、亜美が安堵の表情で私を見てきた。 それに安心して、私はにっこり笑って、 「私も今日、すっごく眠かったし、家でのんびりしよ!」 亜美の手をぐいっと引っ張った。