図書物語





不思議だ。




嬉しいのに、本当に嬉しくて堪らないのに、泣きそうになるなんて。




覚えていないかもしれないけど、なんて。



覚えているに決まってる。






だって、あの時私はあなたに深く心を震わせられたのですから。