あたしは驚いた顔をした。

まさか、勇飛と呼んでもらえるなんて‥

「あ―‥無理ならいいんだぜ?」

あたしの驚いた顔が嫌そうに見えたのかな?
「あんま小川としゃべった事ねぇ‐し。いきなり勇飛ッて呼んで軽いヤツって思われたくねぇ‐し、まぁ‥見た目もこのなりだし軽いって思われてもしかたね‐けどよ。」


「嫌ぢゃないよ!!」


嫌ぢゃない、ただ‥いきなり勇飛ッて呼ばれるのが恥ずかしくて‥それに驚きもある‥「勇飛」ってよんでくれるのは凄く嬉しい‥。

それにあたしは遠藤君を軽い人何て思わない!!

どんな格好をしていても‥あたしが好きなのは遠藤君だから‥――。




「そっかぢゃ勇飛って呼ぶな!!俺の事、遠藤君じゃなくて暁って呼んでくれよ!!君づけは俺あんま呼ばれたことないし‥正直照れるわ‥ちなみに俺の漢字は暁ってかいて『暁』な!」


知ってますとも、そんなこと―!!!


けど‥いきなりハードル高ッ!!!

―――暁―――

心で呼んでみた。それだけでも緊張する、暁って呼んでいいのかが実感がない。

「あき‥ら‥で本当にいいの‥?」

思い切って言った

「あったり前!俺が言ってんだし!!ぢゃ今日から小川ぢゃなくて勇飛だな!」


暁‥改めて言うと凄く緊張した。

けど‥

何より嬉しかったのは‥


暁が‥あたしの名前を呼んでくれた事‥


小川が勇飛に‥

遠藤君が暁に‥


他の人から見たらどうでもいい事だと思う。けど、あたしに取っては凄くいい日だった。



だけどこれが不幸の始まり‥




きずかずに、あなたのそばで笑っていた。



あたしの幸せを願って‥―