き‐ンこ-ンか‐ンこ‐ン

授業の終わりのチャイムが教室に響き渡る。

「じゃ‥これで授業を終わる、礼」


そのあとは、わいわいがやがや騒がしい声が聞こえた。


「勇飛‐。」

奈美がいきよいよく飛び付いてきた

「ちょ‐な‥」

あたしの肩を掴み小声で「やったじゃ‐ん」って笑ってくれた。


遠藤君と喋れて良かった。


それは心から思った



そりゃちゃんとしゃべったか?っていったらどうなんだろう?と思う。だけど遠藤君があたしに向けていってくれた言葉に代わりはない。



これからも、どんどん距離が縮められたらいいのに‥


―今度はいつしゃべれるかな?―


待つんじゃない。

自分から話すんだ!!

いきなりは無理かもしれない。

少しずつ‥あたしの気持ちが遠藤君に届くといいな‥―。


そしていつか‥



遠藤君の‥



暁の大切な人に‥―――。