「今度裏切ったらこんなんぢゃ終わんないから。」



ゾクッ



日向は本気だ。



言った事は必ず実行する。



「ぢゃさんちゃん行こう。」


「うん」


あたしの手についているロープを外し2人は出ていった。



服を直し教室に向かう。


吐き気がする。


気持ち悪い。




放課後、誰もいない教室で部活終了のチャイムが響く。


窓から空を見上げ楽しそうに笑う人達。



ただ笑っているだけなのに何故かあたしが笑われてるようで、怖い。




「うぉッ!!勇飛!!」


ビクッ!


いきなり話しかけられたので体がビクッと反応した



大地か‥



「ど‐した?」



大地がこちらに向かってくる。


何故かさっきの出来事を思い出してしまう。


いわゆるフラッシュバック。


恐怖が芽生える


ゆっくりと大地の手があたしの肩に触れる。



ビクッ


怖い‥――



さんちゃんとやらの顔が思い浮かぶ



パン


「離して、さわんないで!!!」

勢いよく怒鳴るあたしに

「どうしたんだよ!何があったんだよ!!」
と心配してくれた

「なにもない。ちかずかないで、うざいから」


思ってもない言葉が口から漏れた。