ひさびさに声を聞いた気がした。




ゆっくりと日向の顔色をうかがった。





席につき、あたしを睨む、


あきらか不機嫌‥


まぁ、自分の彼氏だもんね。





「ごめん、トイレ行きたいんだ‥」


トイレに行くきはまったくない‥

だけど今は‥嘘をつかないといけない気がした。


「そっか‥ぢゃなあとで!」



「‥うん」



“あとで”か‥もう話事すら難しくなってる‥


結局暁は何を話したかったのかな?


いじめの事?


日向の事?


あたしの事?


告白した事?





けど‥今はきかないで欲しい。





すべて、話す気にはなれない





違う。





今はなしたら現実を受け止めるようで、もう一度思いだしてしまうから‥