あたしは日向を‥信じてた。






あんないざこい、どうせ1日で終わる。


一度は友達だったもん、信じたかった


そう思った。




でもわかってたんだ。




いつもと同じ日常は始まらない事を‥




だけど信じたくなくて、あたしは勝手にイメージしていじめられない記憶をいつの間にか頭にインプットさせていた。


都合のいいように‥





やはり世の中あまくはなかった




「「「「「あははははははッ」」」」」





みんなの笑い声が聞こえる。



みんなの笑い声で現実に引き戻された。



「ど‐したの‐?濡れてるし‐雨でも降ったのぉ―?」
「まぢきも‐いッ」
「だっさァ‐」
「どんくせ‐」
「うざッ‥」



いろいろな声が聞こえる。




ポチョン‥




水滴が落ちてきた。




バケツがさかさまになってる‥




水だ‥


笑い声が怖いッ――



「や‥‥‥ッ―――」


ダッ―!!




思わず教室を飛び出し、学校をでた。



教室からは笑い声がずっと続いた気がした



「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」




ブルッ




寒い。今は丁度3月。水の冷たさと寒い風があたしから体温を奪っていく。