あたしは殴った。


もう我慢できない。そう思った。


いじめられてもいいと思った。


奈美と一緒なら‥


いいと思った。





「―ッ痛!!」そう言った。


痛い?ふざけんな。何のための力だよ!!!男は好きな人を、大切な人を守るためにあるんぢゃないの―ッ!!


いじめるために使うのは違うッ―!!!



あたしはそいつを睨むながら言った。


「奈美の痛みはそんなんぢゃない、あんたの言葉は奈美を全部否定してる。
おかしいよ‥
人を傷つけてなにが楽しいの?
それで周りが笑っていればそれでいいんだ?
あんたがいじめられる側ならどうする?
いじめられて、楽しい?嬉しい?」


「そ‐だよね」
「確かに」
「勇飛の言ってる事ただしいぢゃん。」
「あたしならやだ―」



周りもあたしらの味方をしてくれた。



そして次の日から奈美をいじめてた男子がいじめられてた。