304号室【短編】





ピーンポーン


チャイムの音がした。私はすぐに正気にかえった。

背中にうっすらと汗をかいてしまった。あのチャイムが鳴っていなかったら私は永遠にあのシミを見続けていたのかもしれない。


そう考えてみるとゾッとした。


私はさっきの感覚を忘れようとしながらドアノブに手をかける。私はゆっくりとドアを開けた。









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