「教えてくれるんでしょ?」 「挨拶ぐらいしてよおー。淋しいじゃんかあ。」 苦笑いしながらギターを取り出した。 壱貴もギターを持ってきていた。 あたしもつられてギターを取り出すと壱貴が、先生になった。 ―――――…… 「今日はこのぐらいにしようか。」 そういわれて携帯を見ると3:00をあと少しで回る時間だった。 あたしは驚いて、 「四時間もしてたの?!」 そう呟く。 聞こえてたみたいで、 「初日からちょっと頑張りすぎたねえ。これ、ご褒美ねえー。」 ケラケラ笑いながらあたしに飴をくれた。