「それは、違う。」

ブンブンと頭を振り、否定する彼女。


「あたしは、今こうして向かい合えてるだけで幸せだし、話を拒否されなかった事で安心してる。あたしがやった事は、あたしの責任。自分で自分を追い込んで首を締めた。でももし、これからも友達で居られるならもっと嬉しいんだけど?」

あたしの言葉に顔をあげ、潤んだ瞳のまま「いいの?」と尋ねる。


「あたし達、友達?」

「もちろん!」

その後は注文したケーキを食べてたくさんたくさん話をした。
一緒に居れなかった期間分、話すことは有った。


日が暮れて帰路に着こうとファミレスをでる。

あたしが会計を彼女のトイレの間に済ませてしまった事に葵子は腹を立てていたけど、そんな光景も嬉しくて幸せな気分だった。


その直ぐ後にぶち壊されるとも知らずに。