「私、先生の事が大好きです…」

 私たちの間に訪れた沈黙を、沙雪があっさり突き崩し
「じゃあとりあえず榊君は表づくり手伝って来てよ」
という命令を下した。榊君は、「はい」と小さくつぶやいて部室を出て行った。