ハイビスカス

猿渡唯一は入学式の時クラスで騒いでいた女の子だった。


初めての教室で一人だけ明るく色んな人に声をかけている。


髪はパーマがかかってて綺麗にクルクルに巻かれ耳には沢山のピアスがついていた。


誰がどう見てもあれを不良と言うだろう。



そんな子が1番始めの友達となった。



唯一はクラスの中で早くもリーダー役になっていた。


お調子者でいつも一人で騒いでは先生に怒られていた。



「葉〜月!」


「はぁい?」


「体育館に一緒に行こう♪」

「うん!行こう行こう♪」



唯一はいつも誘ってくれ何処でも一緒にいる時間が増えた。