「…………。」
沈黙の中、バサバサ、ガタガタという掃除の音だけが響く。
理科室って棚とかを動かすとすごく汚い……。
しかもよくわからない薬品が至る所にあるから危険だ。
私はハンカチで口を覆いながら作業をすすめた。
「で?風香、大丈夫なの?」
?
いきなり沖田陸に話しかけられ、びくっとした。
「……なにが?」
目を合わせないで訊く。
「今日授業中ないてたじゃん。」
そう言われて私は沖田陸のほうを向いた。
そばにある机に腰掛けた沖田陸。
真剣な顔をしているから、目をそらせなくなってしまった。
「恋の悩みとか言うなよ?」
………!!
ギクリとした。
「この間言ったこと……マジだかんな。」
鋭い目……
その目のせいで私の体は動けなくなってしまった。


