ドクン……ドクン……
曲がると、理科室と書かれた札が遠くに見えた。
あそこに沖田陸とふたりが……
『行く?』
『行かない?』
ふたつの選択肢。
どうしよう。
三人の光景を見て
傷つくかもしれない。
悲しくなるかもしれない。
でも………
気になる。
私は一歩踏み出した。
理科室が近づくごとに、
心臓もうるさくなっていく。
体全体に心臓のドクドクという音が伝わる。
足が震える。
そして、ついに理科室の前についた。
そっとドアのガラスから中をのぞく。
閉じていた目をそっと開いた。
でも……
あれ?
誰もいない。


