「確かに誠君ってのは、最悪な奴だったかもしれない。けどね、見た目で判断して簡単に惚れた舞もバカだったんだよ。それに、誠君はわざと舞を傷つけようとしたわけじゃないんでしょう?」
「……うん。」
そうだ。
私は勝手に誠君の予想図を作り上げて……
「なら、しょーがないって思って、いい思い出にしちゃいなよ!」
「…え??」
いい思い出?
「勉強になったじゃん。こーゆー経験は、早くしといて損はないんだよ。…まぁ、早すぎるのはダメかもだけど。」
そういってお姉ちゃんは笑った。
そっかぁ……そーゆう考えもあるんだな…
………………………
なんか今考えると、私はずっと逃げてたんじゃないかって思う。
悪いのは全部誠君のせいにして、事実と向き合うのを拒んでたんだとおもう。
逃げてばかりいたから苦しくて、無理矢理忘れようとして…
最初からちゃんと向き合えば良かったんだ。
無理矢理忘れるんじゃなくて、思い出にすれば良かったんだ。

