秘密の関係

また黙って架倚を抱き寄せた。

「大丈夫?痛かったでしょう?」

「いえ。わたしの不注意でしたから。」

「架倚って危なっかしいね。放って置けないな。」
もっとギュウッと力を入れて抱きしめた。
ちょっと彼女は照れていた。また顔を赤くしてそっぽを向いた

「・・・あの聖夜様って昔、なんかスポーツやってましたか?」

「やってたよ。」

「なんですか?」

「剣道。なんで聞いたの?」

「体格そういう感じだったからです。」

「他は?」

「腕ががっしりしてたから。」

「ふ~ん。」

「でも、かっこいいですよ!!見てみたいです。」

「機会があったらね。」
いたずらっぽく笑って彼女の顔を見た。