秘密の関係

すたすたと廊下を歩いて、シャワールームに向かうとき何か掴まれてこけてしまった。

後ろ、振り向くと架倚がしがみ付いていた。

「ゴメンなさい。足躓いて掴んじゃいました。」
また頭を下げて必死に謝ってきた。

つうか・・・近いって

「大丈夫だよ。架倚は怪我してない?」

「いいえ。大丈夫です!!」

「何?足押えてんの?見せろ。」

「いいえ、本当に大丈夫ですって!!!」
無理矢理、架倚を自分の方に引っ張った。
押さえてる腕を左手で押さえる。

足の方を見た。
強く打ったみたいで、あおなじみになっていた。

「あおなじみになってるよ。俺にしっかりしがみつい。」

「えっ?」

「ちゃんとしがみつけよ!落ちるぞ。」