「さっきさぁ、お袋から連絡あって、体調悪いらしいんだよ。で、直ぐに帰って来てくれって」
「そうなの、じゃ早く帰ってあげて」
退院した佐々木の母は、再婚相手の所ではなく、元の家に帰っているらしい。
お母さん、そんなに悪いんだね…可哀想に…佐々木はかなり慌てていた。
キスを残してくれる事もなく、振り返る事もなく、優しい言葉もなく…タクシーに乗ったかと思うと、佐々木は風のように消えた。
お母さん良くなればいいのに……。
母一人子一人の繋がりは、本当に身に染みてよくわかる。
佐々木君、どうか頑張ってよね。
それから1日空けて、また仕事の終わりかけに、恋のメールが来た。
待ち合わせ場所は…いつもの麺食い。
この前も、ここだった。
次もまたパチンコ屋?
佐々木にチケット代渡し、それぞれ好みの台に行く。
私も、この頃随分、このゲームに慣れてきた。
初めの頃は、ずっと同じ台にかじり付いていたけど、この台は出そうにないなと見切りつけたら、違う台に行くようになっていた。
大当たりの予告で、画面に小魚の大群が登場する時がある。



