盛りのついたメス猫……と思わないで。
発情しているメス猿……と呼ばないで。
私はただ…あなたといたいだけなの。
あなたと触れ合いたいだけなの。
動物は、行為が終わると離れたがる。
引っ付きたがるのは、目的が達成するまでの事。
私は、行為が終わってからが陶酔境。
この恋に目的はない、いつでも引っ付いていたい。
3日振りの長い時間を隔てて…私の体はあなたに再会した。
陶酔境でうっとりしていた私に、佐々木は背を向けタバコを口にした。
シュと、ライターに炎のつく音がした後、佐々木が小さな声で話し出した。
「お袋の入院費、困ってんだ…取り敢えず、お金納めないと退院出来なくて…」
帰りのタクシー代だけを残し、財布にあったお金…全部、佐々木に渡した。
5万…7千円…渡した。
親の容態がいつ悪くなるかわからないので、仕事にはもう戻れない、一応、バイトは辞める…と佐々木は言った。
時間が空いた時は連絡するから…との説明を私は聞き分け良く納得して、別れた。
仕事場に佐々木はもういない。
今度いつ会えるんだろう。



