黒服が飛んで来た。一皮剥けた誠だった。
「よっ!今、いい女つけてやるからな」
「あっ…あんまりゆっくり出来ないし、こんなとこの女興味ないよ。今日は、お前の働いてる姿見に来ただけだからさ」
「まぁ、そう言わずに…」
おしぼり、飲み物、次に女が来た。
「いらっしゃいませ!レイで~す!」
やけに明るい女だ、今時のギャル系。
「お客さん、すご~イ男前って言うか、何かモデルか?それともミュージシャン?普通には見えないですね?」
「そんな風に見えんの、俺って? 別に一般人だよ」
「どの角度からみても、ジャニーズ系ですよね?」
「俺が、ジャニーズ犬?」
そのキャバ嬢は、声大きく笑った。
超ミニのコスチュームに身を包み、茶髪のアップスタイル…どの角度から見ても、典型的尻軽お水系。
まぁ、尻が軽かろうが重かろうが、そんな事俺には関係ねぇや、金に出来そうにない女なんて、丸っきり興味なし……。
俺はジョークを連発飛ばしながら、アホな時間を過ごした。
胸中の片隅では、イーグルへの巧い言い訳を考えていた。
そろそろ退散しようと思っていた矢先…そこへ、誠がまた別の女を連れて来た。



