来る来る廻る



俺の指名に、女は大喜び…腹を満たし、酒でほろ酔い、気持ちよく排泄もさせてもらった。

それから日替わりで、様々な女に連絡をとり、俺は、その日その日を生きた。

大学時代、全く相手もしてやらなかった女に、卒業後初めて電話したら、勝ち誇ったように大喜びで出て来やがった。

君の事が、前から気になっていたんだ…俺は食べる為に、生きる為に、だんだん、だんだん嘘が上手くなっていった。

特に、男免疫のない女はやりやすい、騙しやすい、コツがわかってきた。

そんな日々を送る中、母から連絡があった。

いつまでプータローしているんだ~ ジジイの世話で就職してみる気はないかと言われた。

連れも女も、夜しか捕まらない。

昼はいつも一人ぼっちだった。

孤独の寂しさは、パチンコ屋が癒してくれるが、その癒し代金は高い。

このままではいけないと言う焦りはあった。

そして俺は、ジジイの世話により、ある車会社に入社した。

初日に遅刻…悪いイメージからスタートを切る事になってしまった。

上司に連れられ、お得意様周りから始まった。

男の社員がやけに冷たいのに対し、女の社員は皆、俺に優しかった。