来る来る廻る

大学生活の四年間は、殆んど遊んで暮らした。

マージャン、パチンコ、コンパと、朝までクラブで飲み明かす事はしょっちゅうで、授業出席は、最低限単位をとる為だけ、勉強なんて全くしなかった。

卒論も女に書かせた。
何人かの女に書かせ、そこから一番いいやつを選び、いとも簡単に卒業した。

就職…何とかなるさ精神は通用せず、全然活動していなかった為…ツケが回ってきた。

皆、リクルートファッションに身を包み、意気揚々と社会に飛び立って行く中…俺の毎日は相変わらずだった。

昼、目覚め、横に女が寝ている。

下までトイレに降りて、用を済ませる。

また二階へ…女を起こしがてらに、そこでもう一つの用を済ませる。

それから女を追い出し、俺も出かける。

行く先は、駅前のパチンコ屋。

何軒かある中で、その日の気分で店を選び、それがその日の勝敗を決める。

最近、バクチ運の波は低く悪く、負けっぱなしだった。

財布はスッテンテンになり、ATMに寄った。

  残高 \438ー

はぁ? 振り込み入ってないじゃん!

お袋、何してんだよ!